トオイカゼが未来を繋ぐ時

「始まりと終わり 埋めがたいギャップが恋で」

 

今から見ればオモチャみたいなMP3プレーヤーと今でも宝物なカセットテープに録音した音源。これをずーっと聞いてた小学生の頃。

あの頃はまだポルノの歌詞はほぼ9割理解できていなかった。

昭仁さんの声が好きで、晴一さんの曲が好きで、TVもラジオも雑誌も全部チェックして、ポルノグラフィティが一番好きだったあの頃。

だけどあの頃の私は小学生。エンリピしてたこの歌詞も「始まりと終わり 梅が鯛 ギャップが鯉で」だと思ってた。ほんとに。意味を深く考えたところでそもそも音楽は語感重視で意味なんてなくても普通なんだと思ってた。梅が鯛 ギャップが鯉。おめでたいものと期待ハズレみたいな、晴一さん上手いこと言ったなって。

 

それが今更、25歳になって、この歌詞の意味がすとんと理解できる瞬間がきた。それも電車に乗ってる時、突然。

 

そして10年以上経って理解した歌詞に最近の私が救われた。

救われたっていうと大袈裟で、その頃ずっとモヤモヤして消化できなかったコトに対して、ゴールが見えた。いきなり解決できたわけじゃなくて、ただ、消化できるまで立ち止まってなくていいんだって気付けた。この先いつか人生経験の一つとして思い出になってやんわり懐かしく思える日がくるんだろうって思えた。なんて表現してもしっくりこないんだけど、なんていうか、ありきたりに言って「前を向けた」。

 

それで更に、さっき帰り道歩いてる時にふと気付いたこと。

 

昔聴いてた言葉が10年以上経って思いがけず今の私とこれからの私を繋ぐんだなあって。え…?それって、、

「トオイカゼが未来を繋ぐ時 声にならぬ言葉の色」

こういうことかな?

 

そういうことだといいな。ポルノもUVERも全力で大好きだった小中学生の自分、ナイス。最高の感性。

 

 

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